大企業からベンチャーへの転職で後悔はある?【実体験】
「大企業からベンチャーへの転職を考えているけど、後悔しないかな・・・?」
こんにちは!なかさんです。
人生100年時代。
「このまま定年までこの会社にいるのか?」と問われると、ちょっと考えずらい人が多いのではないでしょうか?笑
結婚・出産、親の介護などの「ライフステージの変化」や、会社だっていつ倒産するかわからないご時世です。
転職を含めたキャリアをそろそろ考える時期かもしれません。
ぼく自身、大企業からベンチャーに転職経験があります。結論、ベンチャー企業に転職して後悔はありません。大企業に勤めているなら、ベンチャーに挑戦すべきとも思っています。
ただし、人によっては大企業にいたほうがいいかもしれません。大企業からベンチャーに転職して感じたこと、メリットやデメリットを赤裸々にお話しします。
これからベンチャー企業に転職を考えているのであれば、きっと参考になるはず。
「大企業」と「ベンチャー」の定義
一般的に「大企業」と「ベンチャー」に明確な定義はないようです。
そのため、この記事ではざっくり以下と定義します。
大企業 | ベンチャー | |
特徴 | 誰もが知っているor 業界で名が通っている | ITを用いた新しいビジネス |
設立 | 15年以上 | 10年以下 |
従業員数 | 300人以上 | 50人以下 |
大企業からベンチャーへ転職して後悔はある?
ぼく自身、30歳のときに大企業からベンチャーに転職をしました。
結論、「大企業からベンチャー企業への転職」はおおむね満足しています!
ただし、「全部が全部よくなった!大満足♪」ということはなく、「以前勤めていた大企業のほうがよかったな〜」と思うことはちょくちょくありました。
後ほど、メリット・デメリットで解説しますね。
実際に従業員20,000名→4名の会社に転職
ぼくが転職したときの、会社の規模感の変化は以下のとおりです。
なかさんの転職履歴 | ||
大手物流企業 | Webマーケティング企業 | |
社員数 | 20,000名以上 | 4名 |
勤続年数 | 2014年〜2020年 | 2020年〜 |
社員規模を考えると一気にキャリアチェンジした感じです。
採用面接を受けているときによく企業に突っ込まれるんですが、これほど一気にキャリアを振る人ってあまりいないみたいなんですね。
大企業からベンチャーへの転職|感じたデメリット
大企業からベンチャーへの転職で感じたデメリットはありました!
- 一時的な年収ダウンは覚悟
- 退職金は期待できない
- 福利厚生はガバガバ
順番に見てみましょう。
一時的な年収ダウンは覚悟
まず、一時的な年収ダウンは覚悟しておきましょう。
ぼくは大企業からベンチャーへの転職でザッと150万円は下がりました。笑
組織力が未熟のベンチャーは、すでに組織力で完成された大企業には敵いません。
社会人のトータルでペイできればOK!
一時的な年収ダウンは否めませんが、ぼくは社会人のトータルでペイできればOKと考えています。
20〜30代の人は、社会人としてのキャリアが30〜40年は残っているはず。 大企業からベンチャーへの転職でダウンする年収は、向こう3〜4年で取り返しましょう。
退職金は期待できない
いま勤めている大企業は、定年まで勤めたら退職金が「1,000万円以上」出るみたいなんだけど・・・!?
ベンチャー企業では、そもそも退職金制度がないところが多いです。
一方、大企業は退職金制度が充実しているケースが多い。新卒から定年勤めると、1,000万円以上とまとまった金額がもらえるケースもあり、正直かなり美味しい制度です!
しかし、大企業でもらえる退職金はここ20年で平均1,000万円も減少しています・・・(参考記事:退職金平均額、20年で1,000万減少)。
このままのペースで減っていくと、あと20年で0円になるやん!
そうなんです。このままもらえる退職金が減っていくと、現在20〜30代の人はあまり退職金をもらえない可能性があります。
そもそも、企業は従業員に退職金を支払う義務はないですからね。
昨今における「日本企業の世界的な競争力の低下」を考えると、中長期的にもらえる退職金はかなり減ると予想します。
今の50代以上であればまだまとまった金額を受け取れるかもしれませんが、20〜30代はあまり退職金に期待し過ぎないほうがいいかもしれません。
大企業でも退職金が期待できないのであれば、早いうちにベンチャーでスキル積んだ方が良くないですか?
このまま沈みゆく船に屍のように乗っていくのか、救命ボートに飛び乗るのか。
答えは明確でしょう。
福利厚生はガバガバ
社内制度が未成熟のベンチャー企業は、大企業にくらべて福利厚生がガバガバなことが多いです。
ぼくは入ったベンチャー企業は、福利厚生というか「給与テーブル」がない会社でした。
そのため、基本的に入社から昇給することはありませんでした。(そんなことある?笑)まあ成果を出したタイミングで交渉すれば上げてくれましたが。
「給与テーブルがあるか」「リモートワークは柔軟に取り入れられるか」など、気になる部分はリストアップして、入社前に聞いておきましょう。
「産休・育休」の制度が取りづらいことも
ベンチャー企業では「産休・育休」の制度が取りづらいこともあります。
そもそも、制度を使った事例がなかったり、女性社員が少なかったりする企業もあります。
一方、大企業では「産休・育休」に対する理解のある会社が多いです。直近で「産休・育休」の取得を考えている人は、制度が整った大企業に残ったほうが復帰しやすいかもしれません。
しかしあくまで傾向の話なので、ベンチャー企業でもしっかり制度の整った会社はあります。
「ライフスタイルの変化の受け入れ態勢」があるのか、こちらも入社前に把握しておくことをオススメします。
大企業からベンチャーへの転職|感じたメリット
大企業からベンチャーへの転職で感じたメリットは以下の2点です。
- 「ポータブルスキル」が身につく
- 携わる業務の範囲が広い
順番に解説しますね。
「ポータブルスキル」が身につく
大企業からベンチャーへの転職での最大のメリットは、「ポータブルスキルが身につきやすい」。これに尽きると思います。
ベンチャーでは「どうやって自社を伸ばしていくか」とあらゆる方向にアンテナを張りながら仕事することが求められます。
いわゆる「市場価値」が高い人材になるには、「どこの会社で勤めているか」よりも「会社で何を成し遂げたか」が求められます。
ベンチャーでの勤務経験があると、明確に「事業を立ち上げた」「売上を120%に伸ばした」など目に見えてわかりやすい結果を出しやすいです。ベンチャーでの勤務経験があると、日々の試行錯誤の結果をとおして「ポータブルスキル」が身につきやすいと考えています。
もちろん、大企業でもポータブルスキルを伸ばすことはできますが、かなり限定的です。
組織が大きくなればなるほど、業務が縦割りになります。ピンポイントでやっている業務には詳しくなるのですが、隣の部署の人が何をしているのか全体像が見えませんでした。
ポータブルスキルを身につけやすいのは、ベンチャーに勤める最大のメリットといえるでしょう。
「サラリーマンのフリーランス化」が進む
転職が一般的になった現代においては「サラリーマンのフリーランス化」が進むと予想しています。
事実として、2021年時点で2015年よりフリーランス人口は640万人増加しています(参考記事:フリーランス人口は1577万人、経済規模は23.8兆円~コロナ禍で市場が拡大)。
クラウドワークスやランサーズで簡単に仕事を受発注できるようになった今、企業としては正社員にこだわる必要性が無くなってきているんですよね。
実際に、ぼくの会社も妻の会社も、これまで正社員が勤めていたポジションを安価なフリーランスで代替する動きが増えています。
いつ転職やフリーランスになっても仕事を受けられる、ポータブルスキルを磨いておくことは重要だと身をもって感じました。
大企業でもベンチャーであっても、あらゆるサラリーマンは「パフォーマンスが悪いと首を切られる」フリーランスマインドで仕事をするのがベストだと考えています。
携わる業務の範囲が広い
ベンチャーのもう一つの魅力は、「携わる業務の範囲が広い」ことです。
大企業だと基本的に業務が縦割りなので、「点」で物事をとらえることになります。全体像が把握しにくいんですね。
一方、ベンチャーは単純に人員が少ないので、場合によっては上流から下流まで幅広く手がけることになります。
これをいいと捉えるか悪いと捉えるかは議論が巻き起こりそうですが、ぼくはメリットだと考えています。
「鳥の目」で全体を把握できる
業務の範囲が広いと全体を俯瞰して「鳥の目」でみれるようになります。
すると全体のつながり・因果関係が見えてくるんですね。「鳥の目」で物事をみると視野が広がり、「市場価値」の高い人材になれると考えています。
まずは一歩ふみ出そう!
とまあ、色々みてきましたが、ぼくは大企業で勤めているのであれば、なるべく若いうちにベンチャーへ挑戦してみるべきだと思っています。年齢を重ねるごとに結婚・としがらみが増えていきますからね。
大企業からベンチャーへ転職するデメリット・メリットはざっと以下のとおり。
- 一時的な年収ダウンは覚悟
- 退職金は期待できない
- 福利厚生はガバガバ
- 「ポータブルスキル」が身につく
- 携わる業務の範囲が広い
悪いことはいわないので、いますぐ「転職活動」はしておこう
自分のキャリアを考える上で、いまから転職活動しておくことをオススメします。
転職活動をすると、これまでの業務の業務の棚卸しと、市場に求められていることがわかります。
ぼくは大企業にいる27歳のときに転職活動をしましたが、転職市場ではまったく求めらていないことを肌で感じました・・・(いくつか企業に申し込んだけど、ほとんど面接に進めず内定ゼロでした泣)。
このことに20代後半で気づけただけで、転職活動をした意義があると思っています。
一般的に年齢を重ねれば重ねるほど、企業から求められるハードルが上がりますからね。
オススメの転職エージェント
転職エージェントを13社登録したぼくが実際に使ってもてオススメの転職エージェント3社を紹介します。
転職エージェントは担当者によって当たりはずれもあるので、複数登録しておくと良いですよ。
以下は「まずはここに登録しておくべき!」と思える優良なエージェントでした。いずれも無料で登録できます。
おすすめのエージェント | 特徴 | 気になる点 |
リクルートエージェント | ・求人数が業界ナンバーワン!とにかく求人数が多いデパート的な存在 | ・求人数が多いだけに玉石混交 ・やりとりが無機質 |
JACリクルートメント | ・30代以上・年収600万以上のハイクラスが中心(対象外でもOK) ・担当者の質が高く、サポートが非常に手厚い |
・紹介される案件はピンポイントで少数 |
ビズリーチ | ・質の高い求人が多い ・企業からスカウトがくる |
・企業との間に担当者はつかないので、企業と直接やり取りが必要 |
まずは一歩ふみ出して転職活動をしてみましょう。
ではでは!